私の日記

私の日記(wata94’s diary)

てをやくとも

 お早う御座います。ご訪問有難う御座います。
 身の引き締まるおもいです。
 背中の荷物を降ろすまでは荷物のことだけを考えていたいきょうこのごろです。
 
 ---武者修行のつづき
 
 きふじん「湯に行くとはなんとする」
 わかじょ「おゆるしくださいませ」
 こころのなかをみぬかれたかのようにせきめんする若い女性でありました。
 きふじん「実力なきものをうけいれることはできぬなあ」
 わかじょ「なにをもって実力とされまするか」
 なかなか若い女性はものわかりがよさそうにもおもえてきたのであります。
 かま「はじめの路を徹すことがたやすいことであるとおもうておられますかな」
 きふじん「あたりまえじゃ」
 かま「みちをとおせばこそはなはそこにはなをさかせようとするのでございます」
 ふと見上げれば庭にはみごとなさくらのきにつぼみがふくらんでいました。
 かま「はなをさかせるつぼみとはをひろげるつぼみがござりましょう。みわけておられますかな」
 きふじん「おぬしはみわけられるともうすのか」
 かま「それどころかほんもののつぼみがむこうからよりついてまいります」
 わかじょ「うぬぼれるものではありません」
 かま「それはそれがしのあいしらぬところでござります」
 
 しらぬがほとけともうします。ほとほとてをやくとももうします。
 きがむけばつづきます。